



藻岩山は、札幌市南区にある標高531mの山。
古くは「インカルシペ」(アイヌ語で、「いつもそこに上って見張りを行うところ」の意)と呼ばれ、「モイワ」(アイヌ語で「小さな山」の意)は、アイヌの聖地とされた別の山の名でした。明治初期、その山に円山という新たな名がつくと、近くにあるこの山にその名が引き継がれ「藻岩山」となりました。
「インカルシペ」の名のとおり、石狩平野から石狩湾、日高山脈までを一望できるダイナミックな風景や夜景を楽しめます。
明治25年、米ハーバード大学のサージェント教授により世界に紹介され、大正4年に北海道大学の宮部金悟博士の尽力により、藻岩山原生林が原生天然保存林に選定。大正10年には北海道における天然記念物第1号として指定されました。
北東の斜面にはシナノキ、ミズナラ、シラカンバなどの広葉樹が生い茂る藻岩原始林が広がり、約450種の植物や約80種の野鳥などに出会える世界的にも注目すべき山地であると高い評価を受けています。また、モイワラン、モイワサナエなど藻岩山にちなんだ植物や昆虫も生息しています。
ロープウェイをはじめ、観光道路、5つの登山道、スキー場などの施設が点在する藻岩山は、自然と共生する札幌の象徴であり、札幌市民の「心の山」的な存在となっています。


